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ヘルニアは歩行障害になりうる病気。

ヘルニアって、よく耳にするかと思いますが、どのような病気なのでしょうか?ここではヘルニアについてお話ししていきます。

ヘルニアとは?

そもそもヘルニアという単語は、「あるべき位置から逸脱する」という意味があります。人の場合でいうと、臓器の位置がズレてしまっていることをヘルニアと呼びます。

よく聞くのが、鼠径ヘルニア(脱腸)、椎間板ヘルニアでしょう。どれも歩行に問題が生じやすいですが、今回は整形外科的なお話に絞らせていただきますね。

椎間板とは何?

そもそも椎間板とは何でしょうか?まずは椎間板について。椎間板は髄核と呼ばれる柔らかい組織と線維輪と呼ばれる硬い組織で構成されています。椎間板はクッションの働きをしています。

押し潰されてもまた元の厚みに戻ろうとします。通常、衝撃を吸収し、椎骨や脳などを衝撃から守っています。

椎間板の構造

(図1 椎間板)

椎間板は10歳頃を境に老化し始めます。早いですね。ご年配の方の身長が縮むのは背中が丸くなるのもありますが、椎間板が押しつぶされてしまうことでも縮みます。

普段から椎間板に均等に圧力がかかっていないと、椎間板が変形してしまいます。よく圧力がかかるところがよく潰れ、そうでないところは潰れないのです。

椎間板の役割は?

椎間板は椎骨と椎骨の間にあります。椎間板はどのような役割があるのでしょうか?衝撃吸収をしたり、背骨をクネクネ動かせることで、いろんな姿勢を取ることができます。

  • 衝撃吸収

  • 可動域を出す

歩いたり、走ったり、跳ねたりすると着地時に衝撃を受けます。その衝撃は足から伝わり、上半身を伝って、脳にまで達します。その衝撃を各筋肉や椎間板によって衝撃を吸収するのです。

可動域を出すことで、より衝撃を逃がすことができます。バランスも細かく取ることができます。椎間板がなかった場合、上半身をクネクネ動かすことができないし、衝撃をもろに受けます。

椎間板はどこにある?

椎間板は各椎骨と椎骨の間にあります。椎骨は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個で計24個で、椎間板は頚椎に6個、胸椎に12個、腰椎に5個で計23個あります。

脊柱

(図2 脊柱)

椎骨と椎骨の間にあることで、骨を傷つけないように守り、衝撃を吸収していきます。ゼラチン状の髄核とコラーゲンを含む線維輪で姿勢を維持するだけの硬さをキープしつつ、ドーン!と衝撃が来ても骨を守る硬さと柔らかさを兼ね備えています。

椎間板ヘルニアは髄核が飛び出した状態

衝撃に耐え、吸収し、骨や神経などを衝撃から守っています。しかし、耐えられないほどの強い衝撃、負荷がかかることで、押し潰された椎間板の線維輪を突き破って、髄核が出てくるのです。

この椎間板ヘルニアは、主に腰椎の4、5あたりで起こることが多いですが、頚椎でも起こりえます。大抵、偏った負荷のかかり方により、髄核を”押し出す”ような状態になって、ヘルニアになることが多いです。

椎間板ヘルニア

(図3 ヘルニア)

腰椎でいうと、物を下から持ち上げるときは、背中を丸めてしまうと椎間板に偏った負荷がかかり、椎間板ヘルニアになりやすくなるのです。

椎間板ヘルニアの発生機序例

(図4 物を持ち上げる動作)

急激な衝撃を受けたり、偏った負荷のかかり方をすることで椎間板ヘルニアになりやすくなります。それを防ぐためにはどうすればいいでしょうか?

急激な衝撃を受けても大丈夫なように筋力を上げること、筋肉の柔軟性を上げること、そして椎間板に偏って負荷をかけないように体の使い方を気をつけることです。

  • 筋力を上げる

  • 筋肉の柔軟性を上げる

  • 体の使い方

椎間板ヘルニアを予防するには、椎間板に偏った負荷をかけないようにすることです。これらはヘルニアを予防するための方法です。正しい体の使い方を習得し、日常から無理のないようにしていくことが最大の予防です。

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