【Foot philosophy】足裏の痛みはどこから?part3
足の構造シリーズ
足全体を説明して、足趾が終わり、今回は足趾の土台である『中足骨』です。中足骨とは?どんな働きをするのか。見ていきましょう。今までのを見れていない方は先にこちらを見た方が理解しやすいかと思います。
前回までの内容をまだ見てない↓
<part1>
<part2>
▶︎足のゆびの土台『中足骨』
中足骨は足趾と一緒に「前足部」を形成してます。そして足趾の働きを最大限に発揮させるための土台の役割もあります。ということで、足趾への影響がとても大きいのです。中足骨の位置がずれると足趾の働きが一気に鈍くなりますから要注意です。
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ここが中足骨で、5本あります。足趾の延長みたいでしょ?中足骨も足趾みたいに上下に動きます。そうやって動くことで地面の傾きとかに対応できるのです。足趾ほどの可動域はありません。そんな動いてしまうと土踏まずの形が大きく崩れてしまいます。足趾の土台としての働きも失います。
▶︎中足骨の傾きが骨盤の傾きを決めている?!
中足骨は土踏まずの前側を形成しています。しかし、ここは遺伝的な要素が強く、柔軟性があったりなかったり、ハイアーチだったり扁平足だったり。カカトから中足骨までの形状が個人差はありますし、左右で違うということも多々あります。そしてこれは左足を正面から見て、中足骨の頭の部分で輪切りにした図です。ちょうど足趾の付け根ですね。
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ここが崩れている方が非常に多いのです。体重をかけていないとき内側と外側で高さが違うんですよ。しかし靴の中は基本内側と外側では高さは一緒ですから、足自体で内側と外側の高低差がある場合は靴の中での収まりが崩れるわけです。
これは中敷で調整する必要がありますね。高低差を埋める作業が必要です。ただし!その調整ができるだけの容量が必要です。靴の中の広さは決まっています。となると、その調整ができる靴をまず探す必要がありますよね。
高さが違うとどうなるか。この図は「こうやって立つと足首が真っ直ぐな状態」です。しかし外側が浮いてますから、現実的には外側も地面に着くように立つわけです。そうなると、足首がちょっと捻挫したみたいな感じで立つことになります。イメージできそうですか?
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見事な内股です(笑)これではイメージしずらいですか?
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ザ・女の子!って感じでいいですね(笑)拇趾側が落ちている方は立つ時、このような姿勢になります。男目線からすると可愛らしくていいかもしれませんが、当の本人は意外としんどかったりするのです。膝のところはO脚に見えて(O脚でない場合が多い)、股関節もねじれ(内旋)、骨盤は不安定になり、腰痛が出てくる、、、といった感じです。
これだと、つま先が内側向きますから、蹴り出しは小趾側になります。段差がないのにつまずきやすかったりします。捻挫もしやすいです。股関節の外側とふくらはぎの外側の筋肉が張りやすいです。そこばかりが筋肉発達してきます。
次はつま先が外側に向くとどうなるんでしょうか。見ていきましょう。
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体重がかかっていない状態で小趾側が下にある場合は、つま先が外に向きます。しかしまぁ見事なX脚ですね(笑)
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小趾(こゆび)側が落ちている方は立つとき、つま先が外側に向きます。女性でもいらっしゃいますが、こちらは男性に多いですね。knee-in Toe-outと言って、つま先は外に向くけど、膝は内側にねじれます。この状態では膝のサスペンションが機能しませんから”膝伸”になります。そして股関節の動きも小さくなります。
こちらは股関節が外側にねじれ(外旋)、股関節の動きが少なくなり、前屈が苦手になりやすいです。衝撃吸収がうまくいかないですから、衝撃をもろに受けるわけです。
▶︎中足骨と足趾の動きの関係は?
中足骨はアーチの一部を形成しつつ、足趾の土台にもなり、地面の状況に合わせてくれる。とっても働き者なのです。まずは中足骨単体ではどのような動きをするのでしょうか。左足を正面から見て中足骨頭の部分で輪切りにします。
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中足骨は上下に動きます(底屈、背屈)。こうやって動くことで、地面の傾きに合わせることができるわけです。しかしこの動き、人差し指の中足骨(第2中足骨)は動きません!関節の構造上、がっちり止まっています。ですので、「あれ?動かないぞ?」と思って大丈夫です。もともと動きませんから。第2中足骨以外は上下に動きます。そして上下に動くとき、少しねじれながら動きます。
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こちらの図、とても重要なので説明しますね。中足骨は先ほど足趾の土台になると説明しました。足趾を反らそうと(背屈)するとき、まず、中足骨は下に落ちます(底屈)。そうすることで足趾を反らす(背屈)ことができるのです。足趾と中足骨は常に反対の動きをしますので、覚えておいてくださいね!これからもこの話がちょくちょく出ると思いますので。
▶︎働き者なだけにトラブルも多い
このような足は、遺伝的な要素が大きいのですが、日頃の靴の履き方とかでどんどん足のアライメントが崩れていくということもあります。だからと言って放っておくわけにもいきません。中足骨の根元の関節となっている部分が柔らかい人はグニャっと足が潰れます。逆に固いと衝撃を吸収することが難しくなって、繰り返していると関節のところが骨隆起(骨がボコッと出てくる)してくることもあります。足の動きがスムースでないと、すぐにトラブルを起こしやすくなるのです。
中足骨頭(足趾の付け根)の地面につくところに胼胝(ベンチ;タコのこと)ができたり、足の甲の所がボコッと骨が出てきたりしてる方、中足骨関係でトラブルが出ているということですね。骨が出てきたらどうしようもありませんが、インソールで除圧(圧を逃す)したり、アライメント(骨の位置)が崩れすぎないように調整したり、あとは関節の動きをスムースにするエクササイズ(電子書籍に掲載中)したりする必要があります。
P.S.
足の裏が痛いことでストレスを溜めてませんか?
・もっとスタスタ歩きたい
・旅行で置いてけぼりになりたくない
・朝から憂鬱になりたくない
少しでもそのようなことを思っているようでしたら、
もしかしたらこちらが良い解決策になるかもしれません。↓