【Foot philosophy】足裏の痛みはどこから?part5
- 西尾赳範
- 2016年11月5日
- 読了時間: 4分
足の要『土踏まず』
足裏の痛みはどこから?シリーズ(前回までのおさらいをしたい方はこちらへどうぞ)
part1(概要)
part2(足全体と足趾、骨のみ、一部機能解剖)
part3(中足骨、骨のみ、一部機能解剖)
part4(土踏まずの概要)
▶︎足はサスペンション
前回は足の前と後ろを繋いで、ドームを構成し、*サスペンションの働きをするということをお話ししました。
*サスペンションとは
自動車・バイクなどで、車輪と車体を繋ぎ、路面からの衝撃や振動を吸収して車体を安定させる装置。
足が車輪の役割で、上半身が車体というイメージでお願いしますね。


足を単純化しました。図1を見てみましょう。点線が体重が乗る前です。上から体重が乗ることで、足は沈み込みますね。足が沈み込んだら、足は前後に伸びます。そして蹴り出し前には土踏まずは持ち上がり(図2の機能が働くことで)、踵も持ち上がり、最後は蹴り出します。
土踏まずが沈み込むことで、衝撃を吸収したり、路面状況に合わせて足が形を変えやすい状態になります。足が変化するおかげで、上半身は振動などの影響を受けないので、とても優雅な気分に浸れるわけです(笑)
高速道路で振動があっても、サスペンションがあるおかげで、車内はとても過ごしやすくなっています。それと同じ状況なわけですね。
振動や衝撃を受けすぎると、内臓が動きすぎて気持ち悪くなるんですよね(汗)そんな経験はございませんか?このサスペンション機能は土踏まずと膝と股関節が三位一体となって連動して、大きなサスペンション機能を果たしています。
しかし、膝や股関節も機能させるには、まず土踏まずが機能しないと、膝や股関節が機能しづらくなります。土踏まずが機能すると、膝や股関節もスムースに機能します。靴やインソールで、その場で動きが変わりますから、連動している証拠ですよね。
靴とインソールを変えただけなのに、「なんか痩せたんだけど...」っていう方はよくいらっしゃいます。足が機能すると、体幹も連動して機能するから、勝手に脂肪燃焼効果が出てきたというわけです。さらにもっと引き締めようとするのなら、さらに負荷をかけていかなければなりません。身体は今の環境に適応する能力を持っています。
話が飛んでしまいましたが、まぁそういうことです。機能すると血流も良くなりますから、全て好循環です。土踏まずにこのバネのような弾力性のある働きをするためには、足底面(足裏)の筋肉群が弾力性に富んでいなければなりません。足底筋膜をはじめ、足趾(足のゆび)の屈筋群が足底の浅層にあり、一番動きが大きい、伸縮性が必要なところです。
足底面の筋群は全部で4層あります。これらが連動して筋肉の質が弾力性に富んだものであれば、よりサスペンションとしての機能が高まるということです。
▶︎朝起きて一歩目が痛い!というのは?
朝起きて一歩目が痛い!というのは、この弾力性のある動きができずに、直接、足の骨ばっているところと床が、ガン!と骨がぶつかったり、土踏まずの筋肉が急激に引き伸ばされることに耐えられなかった時に痛みとして出てくる、ということです。

これを繰り返すことで、慢性的な症状となり、土踏まずやかかとの痛みはよく耳にする「足底筋膜炎」などなど、病院の先生に言われるのです。足底面だけでも違いますが、通常、他のところも弾力性が欠けていることがよくありますから、サスペンションとしての機能を果たすところは徹底的に弾力性をつけていく必要があるのです。
P.S.
足の裏が痛いことでストレスを溜めてませんか?
・もっとスタスタ歩きたい
・旅行で置いてけぼりになりたくない
・朝から土踏まずの痛みで憂鬱になりたくない
少しでもそのようなことを思っているようでしたら、
もしかしたらこちらが良い解決策になるかもしれません。↓
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