【Foot philosophy】足裏の痛みはどこから?part6
- 西尾赳範
- 2016年11月8日
- 読了時間: 3分
足の要『土踏まず』
おさらいはこちらへ。
part1(概要)
part2(足全体と足趾、骨のみ、一部機能解剖)
part3(中足骨、骨のみ、一部機能解剖)
part4(土踏まずの概要)
part5(土踏まずの働き)
▶︎足はバネ
足を後ろから見ると、下腿から踵にかけての軸が実はちょっとずれてます。

もし、軸をズラさずにいたらどうなるか?衝撃を逃がすことができません。衝撃をもろに受けます。足首や踵骨を怪我や手術により固定させてしまった場合、衝撃を逃がすことができず、直接当たる踵の痛み、ふくらはぎの痛み、膝や腰の痛み、、、といった具合にあちこちに影響を及ぼします。
軸がずれることによって、力を少し内側に逃しているんですね。内側の方が土踏まずが高いのは、しっかり沈み込みますし、アーチが深いことで耐えられるというのもあります。
この構造だけを見ると、骨だけで立つのはちょっと難しくなります。内側の土踏まずの骨格を保持するためには、後脛骨筋、前脛骨筋、長腓骨筋が働いていることが必要です。常に筋肉を働かせていなければなりません。
筋肉の働きを最小限にする場合は、少し外側に立つことで骨格で立てるようになります。やりすぎると骨格が歪みますので、多用は禁物です...
バネの力も弱まります。動かないですからね。バネは弾むのに伸縮させる距離があるから、あんなに跳ねることができるのです。衝撃を吸収するのに足はグッと沈み込み、沈み込んだ分、バネに変換。距離を出すためにも、この少しのズレというのは重要な役割を果たしています。

アキレス腱も大きなバネの役割を果たしています。足は筋肉というより、腱が多くて長い。ざっくりいうと腱はバネです。下腿に太い筋肉があり、足首の手前で腱に変わり、足へと繋がっています。軟部組織を見ると、足はバネの働きをしているとも言えるでしょう。
衝撃の吸収といった、傷害の予防から、バネの力を使うといったパフォーマンスの向上を両立させている足の構造。関節が離れて衝撃を吸収した、と思ったら、その勢いでバネへと変換するんです。見事に両立してます。
ということは、怪我を予防させたい!というスポーツをされている方も、パフォーマンスを向上させたい!という方も、結局のところ、どちらも効果を得ることになるのです。
▶︎パフォーマンスが落ちたら、怪我をする
怪我とパフォーマンスは表裏一体です。パフォーマンスが落ちたら怪我をするリスクがグン!と上がります。怪我をしてしまった、という方は、疲労が溜まっていたなどの原因でパフォーマンスが落ち、その状態でパフォーマンスを上げようといつも以上に力んでしまった、となると怪我をしやすくなります。
怪我を予防するためには、運動中のパフォーマンスが低下していることに気づくことだと言えるでしょう。
いかにして、疲労の蓄積を抑え、長時間パフォーマンスを維持させることができるか。足に関していえば、靴の履き方から、日頃のコンディショニングが大事なのです。
睡眠や食事(栄養)、トレーニングにストレッチ、ケア、、、日常生活(生活習慣)を改善させて、筋肉の質をどれだけ高めることができるかが重要なのです。
P.S.
足の裏が痛いことでストレスを溜めてませんか?
・もっとスタスタ歩きたい
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・朝から土踏まずの痛みで憂鬱になりたくない
少しでもそのようなことを思っているようでしたら、
もしかしたらこちらが良い解決策になるかもしれません。↓
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