【運動学用語】足首の動きについて
- 西尾赳範
- 2017年5月21日
- 読了時間: 2分
ここでは足首の動きについての用語をまとめています。
底背屈

(図1 底背屈)
足を外側から見るとわかりやすいですね。
足首が90度の状態からつま先を下ろした動きを『底屈(plantar flexion)』と言います。
足首が90度の状態からつま先を上げた動きを『背屈(dorsiflexion)』と言います。
矢状面の動きです。
面についてはこちらへ↓
https://www.footsystem.net/single-post/2016/11/16/kinematics-basic
可動域は個人差があるので、何とも言えないのが現状ですが、
参考として,,,
・底屈 → 45度
・背屈 → 20度
内外反

(図2 内外反)
後ろから見て、下腿と踵骨(カカト)の位置関係を見ています。
カカトが内側に行くと、捻挫する形になります。
足首のところで、『内側が反っている』状態を『内反(inversion)』と言います。
反対に、カカトが外側に行くと、土踏まずが落ち込んできます。
足首のところで、『外側が反っている』状態を『外反(eversion)』と言います。
前額面の動きです。膝と同じですね。
両膝とも内反膝だとO脚と言い、
両膝とも外反膝だとX脚と言います。
可動域は参考として,,,
・内反 → 20度
・外反 → 10度
内外転

(図3 内外転)
こちらは前から見るとわかりやすいですね。
地面に接地した状態でつま先が内側に入る動きを『内転(adduction)』と言います。
地面に接地した状態でつま先が外側に向く動きを『外転(abduction)』と言います。
水平面の動きです。
足首での動きはほとんどなく、
前足部の動きがメインになっています。
可動域は参考として,,,
・内転 → 20度
・外転 → 10度
可動域を「参考として」と表現したのには理由があります。

(図4 足部構造による可動域の違い)
図4は足部の構造により、足首の動きの違いについて表しています。
図の右側の矢印の長さが可動域の度合いを表しています。
図4ーAは『ハイアーチ構造』の方の可動域を表しています。
踵骨の内外反の動きは小さいのですが、
内外転の動きが大きいのが特徴です。
図4ーBは『扁平足』の方の可動域を表しています
踵骨の内外反の動きは大きいのですが、
内外転の動きが小さいのが特徴です。
図4ーCは標準です。
参考の可動域に近い動きをします。
※絶対ではなく、そういう傾向にあるということです。
他にも、
・回内外
・内返し-外返し
という用語があります。
こちらは足首だけではなく、
後足部や足部全体に対しての用語です。
三平面が合体した動きなのです。
ちょっと説明が必要になるので、
また別の機会にしますね。
足首の動きの確認でしたー。
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